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イスラム教を理解しよう!お祈りはいつやっているの?
イスラム教とは?
イスラム教は、唯一絶対の神アッラーを信仰している宗教です。
神アッラーの言葉は、最後の預言者であるムハンマドを通じ、人々に下したとされ、それをクルアーン(コーラン)と言います。
イスラム教には、ムスリムがするべき5つの信仰行為として、定められている五行というものがあります。
五行の内容についてはこちらの記事に載せています。
「インドネシアで早朝から大音量で聞こえる歌の正体は?」
5つの五行のうちの1つが“礼拝”といい、イスラム教徒(ムスリム)はアッラーに1日5回のお祈りを捧げます。
礼拝はいつやっているの?
礼拝は1日5回決まった時間内に、メッカの方向を向いて行います。
メッカとは、イスラム教における最高の聖地とみなされる建造物です。
礼拝をする場所は、モスクに行くのがベストですが、自宅や、会社、学校、旅先でもどこでもできます。
↑こちらの写真が、モスクでの礼拝の光景です。
これは人数が少ない時の様子で、金曜日になるともっと大勢の人がモスクへ来てお祈りを捧げます。
礼拝前は必ずWudhu(ウデュ)という方法で、身体を綺麗にしてからお祈りをします。
礼拝の時間ごとの名称
礼拝はSholat(ソラーッ)と言います。
・夜明けの礼拝 Sholat subuh(ソラーッシュブー)
4:00~6:00頃
・正午過ぎの礼拝 Sholat dzuhur(ソラーッズフール)
12:00~14:00頃
・午後の礼拝 Sholat ashar(ソラーッアサール)
15:00~17:00頃
・日没の礼拝 Sholat maghrib(ソラーッマグリブ)
18:00~19:00頃
・夜の礼拝 Sholat isya(ソラーッイシャー)
19:00~3:00頃
Wudhu(ウドゥ)のやり方
Wudhu(ウドゥ)の順番はしっかりと決まっていて、その順番の通りに行います。
右手、左手の1セット×3回
↓
口をゆすぐ×3回
↓
顔を洗う×3回
↓
右腕を洗う×3回
↓
左腕を洗う×3回
↓
おでこと、おでこの周りの髪を少量の水で洗う×3回
↓
両耳を両手で洗う×3回
↓
右足を洗う×3回
↓
左足を洗う×3回
モスクには、Wudhu(ウドゥ)専用の洗い場があり、みんなそこでWudhu(ウドゥ)を行います。
自宅で行う場合は風呂場でWudhu(ウドゥ)を行います。
お祈りの部屋であるMusholla(ムソラ)やWudhu(ウドゥ)専用の洗い場は、会社や学校にもあり、いつでもすぐにお祈りができる環境になっています!
インドネシアではイスラム教徒(ムスリム)が多い為、仕事中にお祈しに行くことも会社では許されているんだそうですよ。
と言っても、大体の人はお昼休みのうちに済ませるらしいんですけどね。さすが世界最大のムスリム人口数を抱えるインドネシア!!
最後に
日本ではあまり馴染みがない宗教、イスラム教のお話でしたがいかがでしたでしょうか?
日本はイエス・キリストの誕生日をお祝いをするし、年明けは寺で除夜の鐘を鳴らし、神社でお参りをします。いろいろな宗教の文化から影響されていて、宗教を尊重しあい寛容な国だと思います。
インドネシアで滞在をしていると、日本にいたままでは体験できなかったことや、新たに世界観が広がるような出来事が多いです。
まさに私がそうでした。
日本人の多くは無宗教という感覚が多い中で、初めて(宗教によってこんなに文化が違うんだ、おもしろいな!)と興味深く思えましたし、無知の時よりも格段と相手を尊重する気持ちがで来た気がします。日本での文化の一つ一つも大切にに考えるようになりました。
インドネシアに滞在する際は、ぜひ日本では体感できない宗教の文化にも、尊重の気持ちを大事にしながら注目していただきたいです。
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