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インドネシアの伝統的なお菓子「スラビ」
今回は、私がインドネシアで食べたスイーツの中で一番おいしい!と感じた、「スラビ(srabi)」というインドネシアの伝統のお菓子をご紹介します。
スラビは、インドネシアの中でも、ジャワ島西部で古くから愛されるスイーツです。
パンケーキのような見た目をしているのですが、実際に食べてみると甘くてびっくりします。
椰子砂糖とココナッツミルクのハーモニーが癖になる!
おまけに食感はフワフワ、大きさは女性の手のひらよりも小さいので、気が付いたらどんどん口に運んでしまうというある意味恐ろしいお菓子です。(笑)
昔は西ジャワでしか見られないお菓子だったのですが、今では大人気のスラビは各地で売られ、インドネシア全国でも食べることができるようになりました。
スラビには甘い味としょっぱい味の両方がある
甘いスラビとしょっぱいスラビ、スラビには味が二種類あり、甘いスラビには椰子砂糖が使われていて、しょっぱいスラビには塩を入れ、とき卵を混ぜて作っています。
甘いスラビにはメープルシロップのようなものをかけたり、チョコレートやバナナをトッピング。
生地自体にココナッツミルクの甘い味がふんわりと口の中に広がるので、シンプルで食べたい人はトッピングなしも十分おススメです!
しょっぱいスラビには、どうやらチーズや卵をトッピングするものが多いようです。
↓こちらの写真には、鶏のササミと鶏そぼろのようなものの上からチーズとマヨネーズと香辛料がトッピングされています。
隣にある赤いパッケージの辛いチリソースは好みでかけるのですが、ソースをかけなくても香辛料が効いていて辛いこと辛いこと…。(笑)
さすが辛い物が大好きなインドネシア。
だけど、辛いものが苦手な私でも不思議と手が止まらないほどおいしいのがインドネシアの料理の好きなところです。
しょっぱいスラビは惣菜系のパンケーキに似ています。
(インドネシアに来てから、揚げ物ばかり食べていて太ったな……。)
と、カロリーや体型が気になる人もいるのではないでしょうか?。
ヘルシーに済ませたいというヘルシー志向の方には軽食として楽しんで食べていただけそうです。
インドネシアオススメのスラビのお店
今までの私が行った中で、とてもおいしいと思ったバンドゥンのスラビの店をご紹介します。
お店の名前は「SRABI NOTOSUMAN(スラビ ノトスマン)」
こちらはスラビの老舗で、地元ではおいしいと有名なお店で、バンドゥン以外にも店舗を展開しているんですよ。
お店に入るないなやお米が炊けたような、いい香りがふんわりと店内に広がっていて癒されます。
陶器の中に男性二人がかりで生地を流し込み焼いていくんですが、目の前でテンポよく焼いているところを見ながら待っている時間は、まるでたこ焼き屋にいるような感覚になります。
焼きたてのスラビ。 ここのお店は、持ち帰り専門店なので、出来上がったスラビを葉にクルクルと巻き、箱詰めしていきます。
葉を巻いて箱詰めするまでは一人の従業員がこなすのですが、そのスピードがとっても速い! あれよあれよという間に完成される箱詰め作業は、見ているだけでも楽しいです。
スラビ ノトスマンのスラビはトッピングはないのですが、生地に椰子砂糖とココナッツミルクの甘さで味がついているので、そのままで食べるのが一番オススメです。
味は外はパリッと、中はふわふわとしていてとっても美味しい!
そして優しい味で癖がないので食べやすいです。
私は甘いものが好きなのですが、程よい甘さが癖になり何個も食べられたので、甘いものが好きな人にはたまらないお菓子だと思います。
まとめ
スラビはスイーツにもなり、主食にもなる万能なお菓子です。
しかし、日本人の口に馴染みやすく食べやすいのにも関わらず日本での知名度はまだとても低いです。
是非このブログをきっかけに皆さんに知っていただきたいのと、インドネシアに行った際には見つけたら一度食べてみてください。優しい味に虜になるはず。
少し関係ない話ですが、スラビを巻く葉を、従業員が店の奥の部屋で切っているのが見えました。
まさかの一枚一枚手作業で切っていると思わなくてとても驚いたのが印象的に記憶に残っています。
スラビを焼いている間にこうした従業員さんの作業を見られることも楽しみのひとつですよ。
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