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インドネシアのサッカーを観戦してきました!
日本の国技は?と聞かれると、日本人なら真っ先に思い浮かぶのは相撲や武道だと思います。
しかし、インドネシアの国技はなんでしょう?と言われて、みなさんはなんのスポーツを思い浮かべますか?
実は、
インドネシアの国技はバドミントンなんですよ!
え?バドミントン?と拍子抜けしてしまう感があるのも多少否めないですが、
国技とは、その国を代表する特有の武芸、競技、技芸だけではなく、競技人口の多いスポーツをその国のスポーツとすることもあるそうです。
インドネシア人みんなが大好きでプレーする人口が多いバドミントンは、どちらかというと後者の理由からきているようです。
さて、
インドネシアの国技はバドミントンですが、バドミントンに負けず劣らず老若男女に人気のスポーツがサッカーです。
試合がある日は、日本では考えられないほどの盛り上がりを見せるんですよ。
インドネシアリーグにもたくさんのチームがありますが、今回は西部ジャワのバンドン(バンドゥン)のサッカーチーム「Persib Bandung(ペルシブ バンドン)」のホーム試合に行ってきたので、その時の様子をご紹介します!
インドネシアのサッカー観戦は少し覚悟を決めてから行く
ペルシブバンドンというサッカーチームは、サポーターがとても多い!
どれぐらいかというと、東南アジアで一番の多さを誇るんだそうです。
私がペルシブの試合を見に行くことを現地のインドネシア人に伝えると、大体の人が口をそろえて「危ないから気を付けてね」と言ってきます。
野次がすごいし、負けると喧嘩が勃発して過去には死者も出たことがある程激しいと、現地の人が教えてくれました。
一人の人は肌を露出した服で行かない方がいいよと言っていて、てっきり日焼けのことを心配してくれてたのだとばっかり思っていたら、もし喧嘩に巻き込まれたら怪我をして危ないからという心配だったのでした。
まさか怪我の心配をされるなんて思わなかったのでびっくり(笑)
そんなに危険な場所なの!?スタジアムって!!と少し心構えをしながら行きました。
激しくアツいインドネシアサッカーのサポーター
試合が始まると、応援団を中心にみんなで歌って応援をしたりして、異様なほどの盛り上がりを見せていました。
熱狂的なサポーターが多かったので、みんなとの一体感を感じられて楽しかったです。
しかし、その日の試合の結果は、ペルシブが負けてしまいました。
残念。と落ち込んでいると、上の方に何かが飛んでくるのが見えるではありませんか。1つではなく何個も連続で。
その正体は中身の入ったペットボトル。
なんと!
負けたことに納得がいかないサポーターが2階席から飲みかけのペットボトルを投げてくるのです!
頭上を飛び交うペットボトル。
あっという間にペットボトルだらけになる芝生。
もちろんそれだけでなく、
サポーター同士の喧嘩や、花火で真っ赤に燃える客席。
初めての体験だらけで驚くことばかりでした。
ついには警察も大勢出動していましたよ!
「ペルシブバンドンは文化である」
上のタイトル、インドネシアのバンドゥン生まれバンドゥン育ちの友人が言っていた言葉です。
最初は言っている意味がわからなかったのですが、実際にインドネシアのサッカー観戦をしてからは、わかりました。
サッカーの試合の度にお祭りのように盛り上がる街。
試合の何時間も前からスタジアムには大勢のサポーターが集まってくるのです。
ペルシブの横断幕を下げた車もたくさんありました。
スタジアムに行かない人も、みんなが家でペルシブの試合を観戦するし、とにかく注目度がとても高い!
日本では考えられないほど多くの人がペルシブを支持しているし、応援している。
そしてみんながただ応援しているという訳ではなく、ペルシブに誇りを持っているというのが伝わってきました。
ペルシブの文化、バンドンの文化を感じることができました。
最後に
日本人は、周りの反応を気にしてしまい、感情を表に出すのが苦手な人も多いですよね。
日本では感情の赴くままに観戦する人は一部の人というイメージなので、大勢の人が感情の赴くままに喜んだり怒ったりすることが新鮮でした。
感情を表に出して素直に反応できるところがどこか羨ましく感じます。
そして、チームをみんなで一丸になって応援する姿勢がステキだと思いました。
自分の街にも、こんなに盛り上がるサッカーチームがあったらいいのになぁと思ってしまうくらい。
それぐらい羨ましいです。
喧嘩はこわいけど(笑)
観光でサッカー観戦ってなかなか考えずらいかもしれませんが、日本では見られない光景が広がっていておもしろいサッカー観戦。
インドネシアに行ったら、サッカー観戦も観光で行ってみるのもアリだと思いました。
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