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インドネシア人から人気の日本のラーメン!ビジネスのヒント
日本人なら、ほとんどの人が好きと言っても過言ではないラーメン。
このブログの筆者である私も、ラーメンは週一で必ず食べてしまうほどラーメン大好き。
インドネシア人の友人も「日本のラーメンは美味しいし大好き!」と言っていました。
日本のラーメン屋がミシュランひとつ星を獲得し、もはや日本食として世界に羽ばたいているラーメンですが、実は日本のラーメンが人気のアメリカやフランスだけではなく、インドネシア人にもとても人気なのです。
しかし、日本人とインドネシア人から人気のラーメンには、一つ、決定的な違いがあります。
その違いとは何でしょうか。
今回は、海外や日本でのビジネスに興味のある方へは特にビジネスのヒントとなるように、日本とインドネシアで好まれるラーメンの違いについてご紹介します。
インドネシア人に人気の牛骨ラーメン
多くの日本人に好まれている豚骨ベースのラーメン。
札幌ラーメンや博多ラーメンが人気を博している昨今の日本では、豚骨系のラーメンがダントツの人気であると言えましょう。
しかし、インドネシア人から支持されるラーメンは、日本人にとってはあまり聞きなれない“牛骨ラーメン”です。
豚骨でも鶏ガラでも魚介でもありません。なぜ牛骨なのでしょうか。
それは宗教上の理由から、ムスリムは豚を食べることを禁じられているからです。
日本のラーメンの原点ともされる醤油ラーメンでは鶏ガラを基本に、野菜や削り節や煮干しで味を整えたものが主流です。
しかし、今日本で人気のラーメンの多くは、豚骨出汁(ダシ)がほとんどです。
インドネシア人のおよそ90%がイスラム教となると、豚骨出汁のスープや、チャーシューが乗ったラーメンは宗教的に食べることができません。
日本のラーメンが食べたいインドネシア観光客
ここ数年でインドネシア観光客は大幅に増加しています
。。 日本政府観光局(JNTO)の訪日外客数によると、2015年インドネシア人の日本への訪問数は205,083人。そして2016年は271,014人と、およそ66,000人増加しています。
前年からの伸率は32.1%ですが、これは、2016年の伸率が一番高かった34.2%のイスラエルの次の2番目に多い数字になり、どれほどインドネシア人の観光客が増加しているかわかっていただけたと思います。
インドネシア人観光客が日本へ来ると、ラーメンが食べたいという人が多い半面、ほとんどがムスリムであるインドネシア人は日本のラーメンのほとんどが食べられません。
それは、ラーメンが日本の料理として人気が高い料理という証拠だと思います。
ムスリムのインドネシア人は、日本で豚を使っていないラーメンを探します。
そこでたどり着くのが牛骨ラーメンなのです。
しかし、日本人でもあまり聞きなれない牛骨ラーメンですから、取り扱う店は少数。
つまり、インドネシア人を含めた日本へのムスリム観光客は、日本でもごく少数である、豚を使わないラーメン屋に集まります。
日本人には馴染みがなくても東京で大人気の牛骨ラーメン
世界は健康志向ブームが広がってきたタイミングで、体に優しい日本食はうってつけの大ブームになっているのはご存知でしょうか。
それはもちろんインドネシアでも言えることで、私の友人である在日インドネシア人の家へは、月一のペースで毎回違うインドネシア人旅行者が宿泊しているし、毎週のように誰かが日本食をインドネシアの日本食店で食べている姿がSNSで投稿される。
健康志向な食事ではありませんが、いま東京にある牛骨ラーメンの店が、ムスリムの外国人の間で口コミで広がり大人気なんだそうです。
インドネシア人は流行に敏感。60代のおばさまおじさまでもスマートフォンなのは当たり前だし、SNSも積極的に更新している人が多い。
特にinstagramでは、日本人より圧倒的にこまめに更新をしています。
そうしたインドネシア人の特徴から、日本人には馴染みの薄い牛骨ラーメンが日本でも人気を得ている理由がわかります。
最後に
高度製剤成長中のインドネシアでは、これからもっともっと成長していき、日本への観光客もさらに増え続けていくでしょう。
世界では空前の日本食ブーム。2020年には東京オリンピックも控えた日本では、さらに外国人観光客を受け入れていく体制が必要だと思います。
英語のメニューを作るとか、宗教を考慮し、ハラール食材を使用するとか……。
このブログをきっかけに、日本食がいろいろな世界の人たちに、好きになってもらえる機会が更に増えればいいなと思います。
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